奥日光 大岳(1843.4m) 2014年6月21日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:53 西ノ湖入口バス停−−6:00 斜面取付−−6:30 1502.4m三角点−−6:49 1577m峰を巻く−−7:17 1741m峰−−7:51 大岳−(1670m肩で迷う)−8:36 沢−−8:43 柳沢林道−−9:08 西ノ湖入口バス停

場所栃木県日光市
年月日2014年6月21日 日帰り
天候曇時々晴
山行種類籔山
交通手段マイカー+バス
駐車場赤沼に広い駐車場あり。ただし観光シーズンは早朝でないと大混雑する
登山道の有無無し
籔の有無ほぼ籔無し。石楠花は全行程の1%くらい
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント西ノ湖入口まで低公害バスを利用し、柳沢林道からミニ周回。低公害バスは千手ヶ浜まで超満員で西ノ湖入口で降りたのは私だけ。帰りのバスも超満員だった。ルートは1502.4m三角点−1577m峰−1741m峰−大岳−南東尾根。途中で地形図を落としてしまい山頂位置も分からず山頂を踏んだのか心配なまま下山したが、計画した尾根に乗っているのか全く分からず目印を頼ったが途中で見失い適当に下った。結果的に危険はなかったが地形図の収納方法は要検討。ルート上は籔が濃いところは無く石楠花も隙間が多く歩きやすかった




赤沼駐車場バス停。長蛇の列 西ノ湖入口。私が下りるため何人も一時的にバスから出た
柳沢林道入口 平坦な林道を進む
林道分岐が尾根末端 取り付いた尾根末端。唐松植林
目印が点在 籔無しの尾根が続く
1502.4m三角点峰直下 三角点峰先の大きなアスナロ
1480m鞍部 1520m肩
1577m峰手前 1577m峰東を巻く鹿道
1741m峰への登り始め 1620m付近
1700m肩でちょっとだけ石楠花登場 1741m峰
1720m肩の石楠花。見た目ほど酷くない 背の高い石楠花のトンネル
1690m鞍部手前 1720m付近
1820m峰 大岳山頂。目印あるが標識皆無
目印を頼りに南に下る 地図を無くした今はこれが頼みの綱
樹林の隙間から宿堂坊山 1670m肩。ここで目印を失う
南東の広い尾根へ入る。これ以降、沢まで目印無い 1600m付近
1500m付近 1450m付近。沢が見えてきた
広く緩やかな沢に沿って下る 沢は水量少なく渡渉容易
鹿の角のかけら 先に林道が見える
柳沢林道に出た(無名沢橋) 鳥居。烏ヶ森さんはここから登ったことがある
鳥居のすぐ上に山の神 西ノ湖入口バス停到着


 奥日光で唯一の登り残しが大岳。西ノ湖の北西にあるピークで登山道は無いが、ネットで検索するといくつも記録がヒットするので藪山派ではそこそこ登られる山らしい。アプローチの良さから考えて柳沢林道経由が一般的だろう。どの尾根を使うかだが、最短を狙うなら山頂から南南東に派生する尾根の往復。でも周遊を狙うなら林道歩きの短さを考えて1502.4m三角点峰の南東尾根を絡めるのが得策。今回はそれで行くことにする。

 西ノ湖まではマイカー規制で入れないので低公害バスを使う。この時期、週末の一番バスは赤沼駐車場を5:30発。それより早い時刻のバスは小田代原までしか入らない。早朝、赤沼駐車場に到着すると既にバス停には行列ができていて、朝飯を食って列に加わる。この時刻はバスは増発されないようで1台にぎゅうぎゅう詰めで出発。私が利用するのは千手ヶ浜行きだが、大半は写真撮影で小田代原で降りるとばかり思っていたが誰も降車しなかったのには驚いた。まさか西ノ湖入口で降りるのかと思ったらこれもなし。降りたのは私だけでほぼ全員が千手ヶ浜まで乗っていった。これは想定外の出来事だった。

 勝手知ったる柳沢林道なのですぐに歩き始める。天気は薄曇でまだ雨の心配はなさそうだが、天気予報では北関東はお昼くらいから雷雨の予報が出ている。今回のコースは短いので雨が来る前に下山できるだろう。

 平坦な林道を歩き右手から最初の尾根が現れた場所が計画した取り付き点。林道が2分岐するのもいい目印となる。尾根は唐松植林で下草は見えない。これが先週の北浅間だったら最初から笹薮だが。最初から急な登りが続くがありがたく鹿道を使わせてもらう。まだ昨夜の雨で藪が濡れているので、地面付近に植生が無いのは大助かりだ。この尾根を歩く人がいるようで古い目印が2,3種類続いていた。

 1502.4m三角点峰で傾斜が緩む。ここは三角点を確認するのを忘れてしまい通過。唐松植林の中にギンリョウソウが頭を出し始めていた。その後は明瞭な尾根を進んでいく。たまに草が生えた場所があるがほとんどは無毛地帯で歩きやすい。鹿道も続く。

 1520m肩は樹林が少しだけ開けて明るく草が生えた場所だった。再び樹林帯に入り1577m峰は鹿道に従って東を巻いてしまう。1741m峰手前の1700m肩で本日始めて石楠花が登場するが、密度が大したほどではなく背も低いし距離も短いので問題にならない。1741mは割と細い木が生えた平坦な山頂で、これを越えると石楠花が現れるがここもそれほど大きな障害にならないレベルだった。

 この頃になって地形図を紛失したことに気づく。いつもズボンのポケットに入れているが見つからない。今回は藪に奪われたはずは無く自然に落ちてしまったのだろうか。理由はともあれ地図が無いのは困る。単純な地形だったら大きな問題は無いが、たしか大岳山頂はこのまま尾根を直進したのではNGで、途中で南に分岐していたはずだ。山頂に三角点があったのかも覚えていないので山頂が確認できるか不安だ。さらには下山で使用予定の尾根は地形が明瞭ではないことは記憶にあるが、詳細な地形は覚えていない。登りは高みを目指せば山頂に到着できるが(今回はそれも怪しい)下りは危険地形が待ち受けている可能性があり、闇雲に進むのはヤバい。方角的には南に進めば必ず柳沢林道にぶち当たるので安心できるが、問題は林道に至るまでの地形が分からないことだ。たぶん崖は無かったと思うがけっこうな傾斜だったような。最悪は登りで使った尾根を引き返すか。

 地図は無くしてしまったがここまで来て山頂を諦めるのはもったいないのでこのまま進む。1690m鞍部へ下って登りにかかると尾根上は石楠花を中心とする藪で歩きにくくなり尾根南側に逃げる。ここは背の高い木が立ち並んで地面は藪皆無で歩きやすかったし目印テープもこちらに付いていた。地図を無くした今となってはこのテープが唯一の道しるべ。登り始めでは邪魔だと思っていた存在にまさか助けられるとは・・。

 1820m峰は細い木に覆われて藪状態。テープは左の歩きやすい尾根に続いている。そのまま藪の無い植生が続く緩やかな尾根を登り水平区間に出ると三角点があった。しかし大岳の山頂標識は皆無。「掃除」されてしまった可能性があるが、ここが山頂ではない可能性もある。GPSは持ってきているが、私のGPSは地図表示が無く前もって山頂の緯度経度を入力しておかないと山頂位置がわからない製品だ。その大岳山頂の緯度経度は落とした地図に書き込んであるので今となっては調べようがない。山頂も樹林で覆われ周囲の地形が見えず、近くに怪しげなピークがあるかの確認もできず、何ともすっきりしない状況であった。この段階では1820m分岐ピークを通り過ぎて西側にいる疑念があった。樹林を通して南東方向にピークが見えるが、あれが山頂なのか、それとも登りで通過したピークなのか判断できない。

 山頂かどうか確認すべが無いのでのんびり休憩する気にもなれず下山開始。往路を戻るか悩んだが、目印テープは先へと続いて左に屈曲する尾根を下っている。たぶんこれなら林道に下れるだろうと判断、頼ってみることにする。

 左に下る尾根に乗ってぐんぐん高度を下げていく。たまにテープがあるのでたぶん正しい尾根に乗っているのだろう。しかし1670m肩で赤テープが途切れ、見える範囲ではその先のどこにも見当たらない。私の記憶では標高1600mくらいで肩があったように思うが、ここはそれより標高が高い。地形図があれば現在位置がわかって安全な下山ルートも判断できるのだが・・・。周囲を何度ウロウロしてもテープの続きを発見できず、方位磁石で南から南東方向への適当な尾根を下ることにした。途中で崖や谷が無いことを祈るばかりだ。

 南東方向の尾根に乗って少し下ったがやはりテープ類は無し。でも下ると顕著な尾根で途中で消える気配は無い。再び肩が登場、私の予定していた尾根は肩は1箇所しかないはずで、そこから外れていることだけは間違いない。さて、安全に下れるだろうか。

 標高1560mでまた肩が登場、今度は石楠花が茂っている。ここで南に向かうか南東に向かうか悩んだが、南の方が尾根がしっかりしているように見えたので南へ。しかし下っていくと尾根がバラけて不明瞭に。そして左手から沢の音がする。そちらの斜面の傾斜が緩やかだったので沢沿いへと向かう。これはこの沢の対岸の尾根がもしかしたら本当の大岳に続く尾根かもしれないとの判断もあったためだ。場合によっては沢を横断して登り返してみるのも手だ。

 沢の水量は少なく簡単に渡れるが、対岸は法面状で登ることはできない。ただし沢は緩やかなので沢に沿って安全に下れる。沢沿いには目印テープが数ヶ所あったが登山のためではないだろう。途中、鹿の角のかけらを目撃。拾うほどの物ではなかったので放置。日光で鹿の角を見たのはこれがはじめてかも。鹿は多いんだけどなぁ。

 そのまま沢沿いを下っていくと柳沢林道に到着。地図無しで下ったがラッキーなことに危険個所はなかった。どんなルートで下ったのかは帰ってからGPSログで確認できたが、予定していた尾根より東側の尾根を下っていた。こちらの方が顕著なので無理からぬことだ。

 林道を歩いてバス停へ。次のバスまで30分ほどあったので軽く飯を食った。まだ天候は大丈夫で上空は雲が多いが隙間から日差しもあった。その後、千葉の単独男性がやってきていろいろ話を聞いた。千葉の山では冬場でもヒルが出ること、「キョン」と呼ばれる小型の鹿が増えているが小型のカンガルー「ワラビー」も増えていること(ちょっと見てみたい気がする)、昔は千葉にはイノシシはいなかったのだが誰かが持ち込んでそれが増えたらしいこと、冬場は日光でも鹿撃をやっていることなど、いろいろ面白い話だった。

 帰りのバスが千手ヶ浜からやってきたが、これまた予想外の超満員! 運転手は途中から乗り込めるのは運がいいと言っていたほど。どうにか2人分は詰め込み可能だった。小田代原バス停ではバスのすれ違い待ちで千手ヶ浜方面のバスが2台連なりこれまた満員。これほど人が多いとは・・・。赤沼駐車場に到着するが、駐車場は既に満杯で入口の道路には駐車場の空き待ち行列が。バス停にもこれまた長い待ち行列。この時期はこれほど混雑するとは知らなかった。

 

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